のろいをかけちゃった!

「一日でも長くみんなのアイドルでいてくれますように」

新規キンプリファンがORESENに辿り着いた話

「シンデレラガールのキラキラした姿やMagic Touchのかっこいい姿を見てキンプリファンになった人が、いつかORESENに辿り着いて困惑するのかと思うと楽しみ(意訳)」

というツイートを以前見かけた。

 

はい、辿り着きました!

新規キンプリファン、ちゃんとORESENに辿り着きましたよ!

困惑したけど大好きになりましたよ!

(ま、これも報告になります。)

以下、ORESENを初めて聴いた2021年夏頃の感想など。

 


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みんな大好きキンプリ学園モテ部は1:00頃

 

岸くんプロデュース楽曲、ORESEN!!

「ふざけた曲」とか「トンチキ」とかなにやら不穏なワードが並んでいるが、気にせず聴いてみよう!

【1回目】 合いの手がやかましい(呆然)

予想外のアゲアゲユーロビートで動揺してる間に曲が終わっていた。

【2回目】 合いの手がやかましい(困惑)

歌詞に集中したいのに「ミュージックゥ⤴︎⤴︎」に全意識を持っていかれる。

【3回目】 合いの手がやかましい(確信)

岸くんが合いの手と落ちサビしか歌っていないことにやっと気づく。

【4回目】 これ良曲では?

そろそろ落ち着いて聴けるようになったぞ。

ノリノリなじんぐ〜じとパッショネイトなかいぴの歌声好き。

癖強歌詞をさらっと歌い上げるしょうれんの歌声好き。

じぐひられんかい4人のユニゾン&落ちサビの岸くんソロを堪能できる、何気に美味しい曲じゃないか。ハイスピードで駆け抜けるキャッチーなメロも楽しい。

【5回目】 フ゛ァ゛イ゛ヤ゛ー゛!゛!゛!゛!゛!゛

岸くんのファイヤー!!!!!狂おしいほど好き。イントロ鳴った瞬間にUOバキバキ折りたくなるし、パラパラ踊りたくなるし、「ファイヤー!」は一緒に叫びたい。

 

あれよあれよと再生数は伸び、おそらくKing & Prince楽曲の中で一番聴いている曲になった。手っ取り早くテンションを上げたいときにピッタリ。岸くんも「モチベあっげって♪」って歌ってくれてるしね。何回聴いても「ミュージックゥ⤴︎⤴︎」で絶対「ンッフフwww」って笑っちゃうけど。

 

【作業用】60分耐久ORESEN

【合いの手なし】ORESEN【Vocalのみ】

【合いの手抽出】ORESEN【Vocalなし】

【踊ってみた】ORESEN【キンプリ】

等々、あらゆるバージョンがアップされる世界線があったかもしれない(?)


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なお【読んでみた】は実在している模様。

改めて聴くとすごい歌詞だな。

 

若者ことばと絵文字を多用し、クラブでのナンパをRPGになぞらえたチャラい歌詞。

かと思いきや、「幾千のステージ越え レベルアップをしていくんだ」のようにKing & Prince自身を表すようなフレーズや、「プリンス・キング・ティアラ」など馴染みあるワードが散りばめられてところも良い。

 

どうやら曲名が発表された際に色々と議論が交わされたようだけど、まさか「俺たちは戦士だ」の略だとは誰も気づかなかったであろう。やってくれたな岸優太。

 

キンプリファイターズGO GO GO!!のかけ声の通り、彼らは戦う王と王子。

そして私達もまた日常というフィールドで戦う戦士なのだ。

全てのファイターを鼓舞するORESENとKing & Princeに感謝を。

新規ファンが見たKing & Princeメンバーの話

King & Princeのいる生活にもすっかり慣れてきた今日この頃。

まだまだファン歴1年未満のひよっことはいえ、沼落ち当初のフレッシュな記憶はそろそろ薄れつつある。

1つのグループにつき1回の沼落ち。まだメンバーについてよく知らなかった頃の新鮮な印象を忘れてしまうのは勿体ない。ということで、メンバーの第一印象と現在のイメージについて記憶を辿りながら書き連ねておきたい。

にわかファンゆえ見当違いなことを言っている可能性が高いです、すみません。

 

 

平野紫耀くん

【第一印象】天然すぎてヤバ

King & Princeで一番最初に顔と名前が一致したのが紫耀さん。

なんとなく名前は知っていたが、ちゃんと見たのはバラエティ番組が初めて。

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放送を見て愕然とした。なんだこの人は。

孤高のオーラを放つイケメンアイドルかと思いきや、とんでもないド天然。

「本物の天然でもビジネスだとしても怖い。どちらにせよヤベーやつだこれ。」と、しばらく畏怖の念を抱いていた。

【現在】天然キャラと思いきやちゃんとツッコミもできる、意外にオールマイティー。歌・ダンス・演技と何でもこなせる多才な人。圧倒的王者の風格を纏いながら、どこか陰や儚さを感じさせるところがまた良い。

「誰がセンターになってもおかしくない」なんて言われ方をするKing & Princeだが、グループのフロントマンと言ったらやっぱり彼だと思う。

あと、彼の類まれなる身体能力を世に知らしめたい。

 

永瀬廉くん

【第一印象】細っ

「廉くんと海人くんの見分けがつかない」そう思っていた時期が私にもありました。

初めて名前を意識したのは、おかえりモネ出演決定のニュースだったかな?

Twitterトレンドで話題になっていたのを目にした記憶が。顔と名前が一致したのはモネ放送開始くらい。

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こんなにヒョロヒョロな子が漁師役できるの!?と驚くくらい細い(杞憂でしたね)あと喋ると予想外に声が高いし関西弁だしでこれまた驚いた。グループを一歩引いた所から見ているおすましさん。クールでメンバーにもドライなのかなというイメージがあった。

【現在】MCやツッコミ役を任されるだけあり、いつも冷静で周囲をしっかり見ている。曲者ぞろいのメンバーをうまく捌いていく安心感。でも案外ボケたり抜けてるところがあったり。まだまだ20代前半、年相応の可愛らしさが顔を出す瞬間が魅力的だなと思う。クールキャラと見せかけて、情に厚く負けず嫌いで内に秘めた情熱を絶やさないところがグッとくる。少年と青年、学生と社会人の間で揺れ動くちょっと不安定で繊細な雰囲気は今の時期ならではだよなぁ。

火曜22時とかにやってるような恋愛ドラマに出て欲しい。

 

髙橋海人くん

【第一印象】なんかクールっぽい?

ドラゴン桜の番宣で初めて顔と名前が一致。

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飛び跳ねて喜ぶキンプリちゃん、平和の象徴。

番宣番組でニコニコしてる印象はあまりなく、比較的真顔で落ち着いて喋っている様子が記憶に残ったので「クールで落ち着いている子」という印象だった。今思えばあれ、めちゃくちゃ緊張してたんだな。よく頑張ったね……(涙)

【現在】ギャップKINGのかいぴ。ぽやぽや小動物のような愛され末っ子ちゃん。どこか自信なさげで甘えん坊な彼がパフォーマンスで見せる、煽るような何かが憑依したような表情にゾクゾクする。ダンスでも漫画でも文章でも、思考や感情を表現するのが上手だと思う。「岸くんはおまもり」のようなワードチョイスが好きで、絶妙な言葉選びは流石だなと雑誌のインタビューを読んでいてよく思う。天然な部分はあるけど、一般常識や語彙がきちんとある常識人。自由な兄たちに翻弄される苦労人。

 

岸優太くん

【第一印象】変な子

【現在】もっと単純でわかりやすい人だと思っていた。

imemi.hatenablog.com

文字数が多くなったので別エントリにしました。

 

神宮寺勇太くん

【第一印象】少女漫画から出てきたみたいなおぼっちゃま

I promiseのMVでバイクに乗っているイメージが強かった。


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ターコイズブルー担の方がコメントで荒ぶっているのが面白かったです。

90年代の少女漫画で御曹司かバンドやってそうなビジュアルという印象。いつもにこやか、穏やかで常識的な人なのかなと思っていた。あと細い。足にチョップしたらポッキリ折れそうなくらい細い。

【現在】メンタルもアイドルとしての姿も、とにかく安定している。メンバーのことグループのことを俯瞰して見て、的確なアドバイスをくれるのがじんぐ〜じ。

彼はKing & Princeのメンターであり要石だと思う。

いつだってファンを気遣い、みんなが欲しかった言葉をかけてくれる安定の国民的彼氏。なのにこんなにクレイジー(褒めてる)

笑う時に口元を隠す仕草がお上品で大好き。

同じ千葉県出身なので勝手に親近感を覚えている。いつかbayfm冠番組やって欲しい。

 

 

以上、ライトなファンから見たメンバーの印象の話でした。

これからもっと彼らのことを知って、見え方がどうアップデートされるのか楽しみだし

彼らもまたどんどん大人になって、どこが変化したりしなかったりするのかも楽しみ。

5人の頑張りと成長を暖かく見守っていきたい。

自担の出演ドラマが地雷ジャンルだった話

「今期はどのドラマ見てる?」

と聞かれて言葉に詰まった経験がある。

私はドラマにあまり興味がない。

というか、苦手な要素が多くてドラマ視聴に向いていないタイプなのである。

 

まず、血とグロテスクな描写が苦手。医療系は論外で、刑事物・サスペンス・ホラー・パニック・暴力系もできれば見たくない。見てて痛々しいし怖くなってしまうから。この時点で結構な数のドラマが0話切りされることとなる。

それから、怒鳴り声とヒステリックな声も苦手。半沢直樹ですらかなり厳しかった。恋愛ドラマの修羅場シーンなんかもしんどい。

あと、エッセンスとしての恋愛要素は良いのだが、がっつり恋愛メインの作品は見てて気恥ずかしくなるので避けてしまう。

 

あらゆる作品に当てはまる要素が苦手なので、安心して視聴できるものはかなり限られてくる。

孤独のグルメは何の気兼ねもなく見られる貴重なドラマ。

特に医療ドラマは苦手要素をフルコンプリートする確率が高く、自分にとってのいわゆる“地雷ジャンル”なのである。

 

そんな私が地雷ジャンルに向き合う時がついにやってきた。

2021年4月の終わり頃。

岸くんのナイトドクター出演発表。

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この頃はまだ本格的に推すかどうかを悩んでいたので、「月9に出るなんてすごいじゃん!」とは思ったもののどこか他人事で、医療ドラマなら見なくてもいいかなとスルーするつもり満々だった。今思えばありえない話である。

 

ドラマ放送開始の6月。

King & Prince熱はかなり高まっており、おかえりモネとドラゴン桜は毎回視聴するようになっていた。ここまで来たのなら、ぜひ岸くんのお芝居も見たい。

しかし医療ドラマ視聴は耐え難い試練。

 

悩みに悩んだ結果、第1話は見送ることにした。

Twitterトレンドに踊る「岸くんの演技」「深澤先生」の文字。

やっぱり見ればよかったか、岸くんの演技どうたったかな、内容が気になるな、来週以降どうしようか。

しかし、なかなかのグロさという感想がひっかかり、やはり私には無理だと諦めることにした。

2話3話とストーリーは進み、毎週トレンド入りする関連ワードを眺める日々。

 

「自担が月9出演なんて貴重な機会、もう2度とないかもしれない。やっぱり自分の目に焼き付けておきたい。」

 

タイミングよくこれまでの回を再放送していたので、ここから追いかけるぞ!と視聴を決意する。

とりあえず日常パートは普通に視聴、医療パートになったら目を伏せることにした。苦肉の策。

自分史上最大級に頑張った結果、案の定気分が悪くなった。年々無くなっていくグロ耐性。私には刺激が強かった。SAN値ガリガリと削られていく音が聞こえた気がした。

 

メンタルに大打撃を喰らったものの、我慢して見た甲斐はあった。初めて見る自担の演技は新鮮で感動したし、我が子の発表会を見守る保護者気分を味わえた。

画面に写っているのは見慣れた岸くんの姿。

言動にも普段の岸くん要素が滲み出ていたが、そこにいるのは深澤先生。

岸くんだけど岸くんじゃない。面白い感覚だった。

のだめカンタービレ以来、久しぶりの月9視聴。

やはり自分にとっての地雷ジャンル。正直しんどいと思うのは一度や二度ではなかったが、良い経験になった。

続編があったら気合い入れて視聴します、頑張るので続編を何卒……。

 

 

誰かの地雷は誰かの主食

私は医療ドラマが苦手だが、大好きだという人がいるのは理解できる。

自分にとってパラダイスである新宿DASHも、「岸くんは見たいけど虫が苦手なのでキツイ」「夕飯を食べながら虫は見たくない」という意見があることは知っている。

虫が苦手な岸担は大変だ。なにせ家族にクワガタさんがいる人だから、嫌でも視界に入ってしまうタイミングもあるだろう。

 

医療系が苦手でドラマを見れない人もいれば、虫が苦手でバラエティが見れない人もいる。

自身が苦手な物と向き合い、自担のために我慢したり克服することだってあるかもしれない。

推し活とは時に修行になりうるのだと学んだ夏だった。

沼落ちチャンスを華麗にスルーしていた話

King & Princeに沼落ちしたのは2021年夏。

もともと王道アイドル路線は大好物なので、もっと早くファンになっていた可能性もあったはず。

よくよく思い返してみれば、彼らについて見聞きする機会は以前からあったのに、ことごとくスルーし続けてきた。

 

2015年〜

EテレBSプレミアムが好きな私。

この頃、少クラを見ることが増えた。

あくまで作業用BGMだったので、聴くことが増えたと言った方が正しい。

この時期といえばそう、Jr.時代の彼らを見ていたはず。

なのに全く記憶に残っていない。びっくりするほど覚えていない。

興味がなければその程度ということなのか。

 

2018年デビュー決定〜

初めてKing & Princeの名前を知ったのはTwitterのトレンド。

その時は「略称“キンプリ”でデビュー曲が“シンデレラガール”なんて、(2次ヲタ的に)なんて紛らわしいグループなんだ!」と苦笑したのを覚えている。

Eテレ以外のテレビから離れていた時期だったので、デビュー後の出演ラッシュは当然見ていない。

 

素敵なデビュー曲も、

「キミはシンデレラガール My precious one」この部分しか聴いたことがなかった。

サビしか分からないどころの騒ぎではない。本当にここしか知らなかった。

忘れられた「You're the only flowering heroine」の気持ちも考えてあげて下さい。

 

2019年秋

koi-wazuraiが発売された頃、たまたま店内で流れているのを耳にした。


www.youtube.com

“これは運命的な恋煩い”

キャッチーで可愛いこのフレーズがなんだか気になって

「耳に残る歌だな。ジャニっぽい声だけど、どのグループが歌ってるんだろう。」

と思い、その場で歌詞検索をしてみた。

「やっぱりジャニーズだ、King & Princeが歌ってるのか。近頃はK-POPに押されがちだけど、こういうキラキラ系も頑張って欲しいな。」などと考えていた。

そこからアクションを起こすことは何も無かったが、キンプリ=正統派アイドルという印象は残った。

 

2020年4月2日

紫耀くんがゴチになりますに出演した日。

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最初に顔と名前が一致したのは紫耀くんだったのだ。

第一印象は

「本物の天然だとしても、ビジネスだとしても、これは次元が違い過ぎる。怖い。」

面白いを通り越して、もはや恐怖を覚えるレベル。まさに未知との遭遇

しかしこの番組のおかげで

「キンプリ=平野くんのいるグループ」として認識できるようになった。

 

「あの平野くんがツッコミに回ることもあるの!?」と驚愕するのはもう少し先のお話。

 

2021年2月

まだ紫耀くんと岸くんしかメンバーを知らなかった頃。

たまたま見ていた少クラでナミウテココロを披露していた。

こういうテイストの曲も歌いこなせるんだ、と感心したのを覚えている。

メロウな雰囲気が素敵だな、アイドルポップだけのグループではないんだなと気にはなったが、その時は何も行動せず終わった。

 

あとは、毎年見ている紅白で少なくとも目にしているはず。シンデレラ城前でパフォーマンスしていたのはうっすら記憶にある。

 

 

何度か沼落ちチャンスがあったにも関わらず、華麗にスルーしていた私。

「あの時ファンになっていれば」と考えなくもないが、意外と後悔はない。

 

そういえば、学生時代の友人が

「恋愛はフィーリング・タイミング・ハプニングが必要」なんてことを言っていた。(どうやら恋愛バラエティ番組の受け売りらしい)

 

これ、沼落ちにも当てはまるな。

 

・フィーリング=DASHを見て岸くんかわいいなと思い初めていた。

・タイミング=自分の時間が取れるようになってきて、新しいコンテンツに触れる余裕が少し出てきた。

・ハプニング=ドラマ出演決定、24時間テレビメインパーソナリティ決定等々でメディア露出が増えた。

 

ちょっとこじつけっぽい。でも個人的には納得した。

偶然の巡り合わせで3つのingが重なり、沼落ちに至ったんだなと。

まさに“運命的な恋煩い”と言っても過言ではないかも?過言だよ

自担にのろいをかけてしまった話

これは「1日でも長くみんなのアイドルでいてくれますように」というお願いを岸くんにしたつもりが、うっかり呪いをかけてしまった!というポエティック自分語りエントリーです。

 

2021年夏、暑くて目まぐるしい日々だった。

こんなにバラエティ番組を見たのはいつ以来?と思うくらい24時間テレビの番宣をチェックし、当日は祈るような気持ちで5人の活躍を見守った。

久しぶりといえば、まとめ買いしたCDをパソコンに取り込むのもまた懐かしい作業で。

iTunesにずらりと並んだKing & Princeの楽曲は、ひとつひとつ大切な宝物のようで愛おしく感じた。

夜な夜なアルバムを聴き込んだり、暇さえあれば同担さんのブログを拝見してデビュー前後の雰囲気を追体験させて貰ったり。

こんなに趣味が充実した夏を過ごせるとは思わなかった。楽しかったな。

 

そして迎えた秋。

ナイトドクター最終回にしんみりし、突然現れたキシボン3世に狂喜乱舞し、iTunes再生回数トップ20にORESENが躍り出てきた頃にやってきた9月29日。

そう、岸くんのお誕生日である。

 

祭壇を作ったり愛のこもったケーキを用意したりイラストを描いたり、熱量の高いお祝いをするファンも多いが、私はといえば担当にちなんだ料理を食べる簡素なもの。

その日も昼食にお蕎麦を食べ、今日もどこかでお仕事を頑張っているだろう岸くんに思いを馳せ、SNSにアップされたお写真をチェックしてニマニマした程度。

 

秋らしい良い天気の日だった。

穏やかな陽気だというのに何故か感傷的になっていた私は

「岸くんが元気にお仕事をして、充実した日々を送れますように。」

そして

「岸くんが少しでも長くみんなのアイドルでいてくれますように。」

とお願いをした。お祈りのようなおまじないのような、ささやかなものである。

 

ただでさえ不安定な芸能界。

あまり考えたくはないことだが、いつかはメンバーの脱退や解散、そして引退に直面する日がやってくるかもしれない。

この先ずっと5人が今のかたちで活動できるのか、岸くんがアイドルとして活躍し続けられるかの保証はどこにもない。

だからこそ、1年でも1日でもいいから少しでも長くKing & Princeのメンバーとして、みんなのアイドルとして生きていて欲しいと願った。

 

……でもこれって冷静に考えてみたら、随分と一方的なお願いなのでは?

本人の意思なんて一切関係なく「みんなのアイドル」であることを強要していないか?

自分がコンテンツとして消費するために存続して欲しいと思うのは、ただの呪縛ではないか?

 

私のささやかな願いはくるりとひっくり返り、呪いになってしまった。

呪いと願いは表裏一体。これは願いなんて可愛いものではなく、独りよがりで身勝手な呪いの言葉なのだ。

 

「呪い」だなんて大袈裟だと思われるかもしれない。まぁ実際その通りだと思うが、私にとってはちょっとした大事件だった。だからこそブログタイトルに選んだわけだし。

誕生日、結婚、出産等々、人生のあらゆるタイミングで大切な人たちの幸せを願ったことはある。

でも願いという体で、自分本位な願望を他人にぶつけたのは初めての経験だった。

出会ってから1年も経っていない、まだ何も知らないちっぽけなファンの分際で、岸くんに呪いをかけてしまったのだ。

3次元男性アイドルに夢中になっていること自体予想外だったのに、そのうえ大好きな自担に呪いをかけてしまうなんて。強欲な自分に驚いてしまった。

 

アイドルはいつだってファンを幸せにしてくれるのに、ファンは自分の願望を満たすためアイドルに呪いをかけている。なんて業の深い生き物なんだろう。

 

それでもやっぱり、もう少しだけでもいいから呪いにかかっていてくれないかな。

自担との出会いが全然ドラマチックじゃなかった話

私は新宿DASH出の岸担である。

 

ドラマの演技に心奪われて……

音楽番組で歌い踊る姿に一目惚れ……

そういうドラマチックな出会いでは全然なかった。

 

毎週見ているバラエティ番組に彼は突然現れ、準レギュラーのポジションを得て、確実に爪痕を残して。

私の日常にぬるっと入り込んできたのである。

 

 

2020年8月2日

岸くんが初めて鉄腕DASHに出演した日、らしい。

というのも、全く印象に残っていないのである。本当ならこの日が自担と出会った運命の記念日になるはずだったのだが、たまたま見逃したのかな?というくらい記憶にない。どうして。

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2020年9月6日

太一さん、二宮くんとカブトムシを探す回。

ここでやっと岸くんを認知。

ただ、このときも「様子のおかしい子が来たぞ」くらいの認識しかなかった。

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2020年11月1日

本当の意味で岸くんに”出会った”のはこの日。

美容院でたまたま手に取ったHanako。

その表紙が岸くんだった。

「King & Princeってグループ名からしてキラキラしてるのに、この子はどこか昭和っぽい香りがするぞ」という印象が強く残っている。

この時点ではまだかっこいいとも可愛いとも思わなかった。

ただ、「なんだかひっかかる子だな」とは思った。

このひっかかりの正体が違和感か、それとも単純な興味だったのかはわからない。けど、この日を境に岸くんに対する関心が増したのは間違いなかった。

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2021年春

DASHに岸くんが登場するとテンションがあがり、しばらく姿を見ないと寂しくなる自分に気がつく。

楽しそうに自然と触れ合う姿、危なっかしいくらいまっすぐで一生懸命な姿勢、

思わず応援したくなるほっとけなさ、とぼけた発言、くしゃくしゃの笑顔、きゅるきゅるの目。

いつしか増えていく、岸くんに対して「かわいいな」と思う瞬間。

 

すっかり岸くんに夢中になっていた。

「この子を応援したい。もっと見てみたい。」

「もっとこの子のことが知りたい。」

ふつふつと込み上げてくる感情。

しかし当時はジャニーズ界隈に対して、「ファンが過激!ニワカお断り!同担拒否!」の怖いイメージを抱いており、なかなか一歩を踏み出せず。

ファンを公言せずテレビの前で応援するだけで十分かな、とその頃は思っていた。

 

2021年5月2日

岸くんが城島リーダーに弟子入りしてお蕎麦を作る回。

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相変わらず岸くんは「ラディッツ」とか「ネギブロック」とかよくわからないことを言っていたし、それを見て「岸くんはおバカだなぁ」といつものように笑っていた。

でも、お蕎麦に対する真剣な眼差しと真摯な姿勢。

いつものポヤポヤした岸くんとは違う一面を垣間見たその時、

「やっぱりこの子を推したい!ファンになりたい!いや、ならなきゃ!」という熱い使命感がメラメラと燃え上がったのである。

 

「この歳でジャニオタデビューはちょっと痛いかな。」

「箱推しできそうだったらファンになろうかな。」

色々葛藤はあったものの、King & Princeをまるっと全員好きになれたら岸くんをちゃんと推そう!と決心。

それから岸くんやメンバーについて調べる日々が始まる。

 

私はタイミングが良かった。

24時間テレビのメインパーソナリティ就任、初冠番組放送、メンバー出演のドラマが放送開始、アルバム発売決定など、メディア露出には事欠かなかった。

グループについて理解を深めるにはもってこいだったのである。

 

結論、まるっと全員好きになった。

 

2021年6月

メンバーの顔と名前がようやく一致し、各々の活躍を楽しんでいたものの、まだFC入会は悩んでいたし、CD購入も新アルバムからでいいかなとのんきに構えていたある日。

そういえば公式YouTubeチャンネルが開設されたんだったっけ、と軽い気持ちで再生したシンデレラガールのMV。

沼へ突き落とすトドメの一撃だった。


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「これ本当に私の知ってる岸くん?」

理解が追いつかなかった。

困惑、混乱、動揺。

こんなに甘い声で、こんなに切ない表情で歌うなんて知らなかった。

PM11時間近の にぎわう街並みに

まだサヨナラ言うには 全然早すぎるのに

シンデレラガールのAメロで岸くんに落ちた人、たくさんいるんだろうな。

私もそうです。

 

何度も何度もMVを再生しながら、「もう戻れないな」と悟った。

 

 

良くも悪くも予想外の言動にヒヤヒヤさせられたり、駄々滑りしたネタに真顔になることもあるけれども、岸くんに出会ってから声を出して笑うことが増えたと思う。

 

私の日常に加わった新しい彩り。

それが岸くん、そしてKing & Princeなのだ。

 

いい歳して20代のアイドルにヒィヒィ(決してキャーキャーではない)大騒ぎし、Twitterで「き゛し゛く゛ん゛か゛わ゛い゛い゛」などと喚き散らしている図は控えめに言って地獄でしかないのだが、「推しは推せるときに推せ」の言葉を胸に、楽しく応援したいと思う。

 

アイマスPがKing & Princeの沼に落ちた話

沼はどこに潜んでいるかわからないし、いつ落ちるかもわからないものだ。

 

 

2008年春、765プロダクション*1入社。

2次元の女子アイドルとその声優さんを応援し、プロデュース活動という名のアニメ鑑賞・ゲームプレイ・ライブ参戦に勤しんできた。

 

そんな私が

2021年夏、3次元の男性アイドルの沼に落ちてしまった。

 

それまで

朝ドラくらいしか観ていなかった私が

歌番組に興味を無くした私が

バラエティ番組をあまり観なくなった私が

美容院以外で雑誌を読まなくなった私が

 

メンバー出演のドラマを毎回観るようになり

歌番組をチェックするようになり

バラエティ番組も楽しめるようになり

雑誌を購入するようになり

生まれて初めてジャニーズのCDを手に取ることになった。

 

そのきっかけ、理由、目的。

み〜んなKing & Princeなのである。

 

 

グループ名に恥じないオーラと華。

一人一人の際立つ個性。

それでいてまとまりもある。

ダンスも歌もお芝居も上手。

揃いも揃って顔が良い。

まさに王道アイドル。

 

かと思えば、“全員天然”と言われるくらいぽやぽやで、どこかズレていて、わちゃわちゃ仲良しで、おバカなことをして笑っている。

そんな彼らがいざパフォーマンスとなると別人のような表情を見せ、甘くキラキラしたユニゾンを響かせ、息のあった動きをバチッと決める。そのギャップがとても魅力的なのだ。

 

 

2021年7月のYouTubeライブを視聴して、「5年後、10年後の彼らがどんなグループに成長して、どんなパフォーマンスをするのか見てみたい。成長を見届けたい。」と感じた。


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今まで「かっこいい」「かわいい」と思うアイドルはたくさんいたけれど、思わず将来を想像してしまうようなグループに出会ったのは初めてだった。それくらい彼らにはポテンシャルがあるし、まだまだ発展途上。もっともっとレベルアップ出来る子たち。私の目にはそう映った。

 

あの時の直感は正しかったのか。

私の目に狂いはなかったか。

これから彼らはどんな景色を見せてくれるのか。

とにかく楽しみでしかない。

 

 

アイマスPになって早14年。

現行の全ブランドを追いかけてるわけではないし、アイマス一筋!というわけでもない。

別ジャンルに行ったり来たりしながら、無理のない範囲で活動してきた。

 

King & Princeもそんな感じでマイペースに、でも長く応援していけたらいいなと思う。

いつか輝くステージに立つ彼らに会いに行けますように。

*1:アイドルマスターシリーズに登場する架空の芸能プロダクション